この記事は、以前、開催した「ペアーズルールコンテスト」の入賞作品のルールになります。開催当時、公開予定だったのですが、タイミングを逸してしまい、その後、公開されずに時間だけが経過してしまいました。応募された方、楽しみにされていた方にはお詫び申し上げます。
少し時間が経過してしまいましたが、ゲーム(ルール)内容自体は色あせることはなく、今回、お客様からの発表を望む声もあり、発表させていただくに至りました。
ぜひ、遊んでいただければと思います。
Trumps(トランプス)
プレイヤー数:2~3人
必要なもの:ペアーズ1組
プレイ時間:20分
<ゲームの準備>
プレイヤーが3人の場合は全てのカードを、2人の場合はデッキから数字が10のカードを抜いたものを使用します。
カードをよく切り、プレイヤーに7枚ずつ配ります。残ったデッキは、山札としてプレイヤーが手の届く場所に置いておきます。
その後、プレイヤーが3人なら3枚、2人なら4枚のカードを、山札から裏向きのまま抜いて脇に避けます。
<スタートプレイヤーの決定>
各プレイヤーは手札からカードを1枚選び、テーブルに裏向きで出します。
全員が出し終わったら、伏せたカードを一斉にオープンしてください。一番小さい数字のカードを出したプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
(最小の数字カードが複数出た時)
最小の数字カードを出したプレイヤー同士で、もう一度残りの手札からカードを選び、一斉にオープンします。誰かが単独で最小のカードを出すまで、この手順を繰り返します。
スタートプレイヤーが決まったら、何か目印の物を手元に置いておくと良いでしょう。(例:カードを入れていた箱など)
(重要)
スタートプレイヤー決定のために出されたカードは、テーブルの中央に並べます。
その際、同じ数字のカードがあった場合は、枚数が分かるように重ねてまとめます。
以下、これらの中央に置かれたカードを『場札』と呼びます。
これで、ゲームを始める準備が整いました。
<ゲームの目的>
カードを集めることが目的です。
同じカードや連続した数字をより多く集めることが出来たプレイヤーは、勝利に近づくでしょう。
<ゲームの進行>
ゲームでは、以下の手順を繰り返します。
①手札カードの選択・公開
②順位の決定
③場札の獲得
④場札の補充
⑤手札の補充
<手順の説明>
①手札カードの選択・公開
スタートプレイヤーは、手札から任意のカードを1枚(シングル)、または同じカード2枚(ペア)を選び、公開します。(場札と混ざらないよう気をつけてください)
次のプレイヤーは、スタートプレイヤーが出した数字以外の数字で、シングルかペアを選び、同じように公開します。
3人目のプレイヤーがいる場合、スタートプレイヤーと2番目のプレイヤーの出した数字以外のカードを選ばなければなりません。
(先に出された数字のカードしか持っていない時)
そのプレイヤーは手札を公開し、出せる数字カードがないことを示した後、その中から1枚を選び、裏向きにして出します。
②順位の決定
・全員がカードを公開したら、出されたカードの強さに応じて、プレイヤーの順位が決まります。
カードの強さは、
強
↑ ペアの2
↑ ペアの3
↑ ペアの4
・
・
・
ペアの10
シングルの10
・
・
・
↓ シングルの3
↓ シングルの2
↓ シングルの1
弱
シングルは数字が大きい方が強く、ペアはどのシングルより強いですが、ペア同士で比べる際は数字が小さい方が強いです。
出したカードを比べ、プレイヤーの順位を決定してください。
(裏向きで出されたカードの強さ)
出せないカードしかない時に出す裏向きのカードは、数字は関係なく順位が最下位になります。
裏向きのカードが複数出た場合は、「スタートプレイヤーから近いプレイヤーの方が強い」と判定してください。
③場札の獲得
順位が決定したら、1位から順に場札を獲得していきます。
1位のプレイヤー:
まず、場札の数字をひとつ選び、その数字のカードを全て獲得します。(複数枚あるならば、その全てを獲得してください)
そして、次の一巡のスタートプレイヤーになってください。(なにか目印になる物があるなら、ここで受け取ってください)
(3人プレイ時)2位のプレイヤー:
残っている場札から数字をひとつ選び、1位と同じように、その数字のカード全てを獲得します。
最下位のプレイヤー:
残っている場札から、カードを1枚獲得する(同じ数字カードが複数あっても1枚しか獲得できません)、もしくは、デッキからカードを1枚引き、手札に加えます。
獲得したカードは、『得点札』として、手札とも場札とも別にして、手元に表向き並べておきます。順位を決めるために公開したカードとも混ざらないように気をつけてください。
④場札の補充
プレイヤーが順位決定のために公開したカードを、全て場札に加えて並べます。
その際、獲られず残った場札は並べたままにして、同じ数字があれば、準備と同じように枚数が見えるように重ねてまとめてください。
⑤手札の補充
新しく決まったスタートプレイヤー(順位1位)から順に、デッキからカードを1枚引き、手札に加えます。
(カードを何枚出したかにかかわらず、補充は1枚だけなことに注意してください)
以上の①~⑤の手順を一巡として、新しいスタートプレイヤーから繰り返します。
<ゲームの終了>
手順⑤(手札の補充)の際に、山札のカードが尽きた場合、もう一度だけ①から⑤までの手順を繰り返してゲームが終了となります。
(デッキのカードが尽きた時、カードを補充できていないプレイヤーがいた場合は、準備の際に脇に避けたカードから補充を行ってください)
<得点計算>
ゲームが終了したら、得点札以外の残った手札・場札は使わないので脇によけるなどしてください。
各プレイヤーの得点札から、以下のポイントを計算します。
【A:最多枚数】
+
【B:最長グループ】
その合計数が多いプレイヤーが勝利します。
A:最多枚数
(=一番多く集めた同数字のカード枚数)
得点札の中で、一番多く集めた同じ数字1種類のカード枚数がポイントになります。それ以下の枚数だったり、同枚数の他の数字は数えません。
B:最長グループ
(=最も連続している数字のグループ)
得点札の中で、途切れず連続している数字のつながりを対象として、その個数を得点とします。
その際、それぞれの数字のカード枚数は関係しません。また、Aの最多枚数得点に使用した数字も対象とします。
同点の場合:
A+Bが同数だった場合、より小さい数字のカードを場札に持っているプレイヤー、それも同じならば場札のより小さい数字カードの枚数が多いプレイヤーが勝利します。
(得点の例)
【シュンスケの得点札】
[9×5][8×3][7×2][6×1][5×2] [3×1]
(最多:9が5枚 最長:9~5の5つ)=10点
【ジュリアの得点札】
[10×6][9×3][8×2] [6×3][5×1] [1×1]
(最多:10が6枚 最長:10~8の3つ)=9点
【シホの得点札】
[10×3] [7×4][6×1][5×1][4×4][3×2][2×1]
(最多:7(か4)が4枚 最長:7~2の6つ)=10点
シュンスケとシホが同点ですが、シュンスケの最小カードは3、シホは2なので、この場合シホの勝利となります。